製作実績
トーションばね
省スペース設計を実現するトーションばね

省スペース設計を実現するトーションバネです。材質はSWP-B、線径はφ1.6㎜です。本部品は、指定の角度まで回転させた後、自動的に元の位置に戻す機構として使用されます。
設計時の注意点
1. トルクの計算は正確に行う
ばねが発生するトルク(ねじり力)が強すぎると他の部品が破損する恐れがあり、弱すぎると機構が正常に動かない可能性があります。設計では必要なトルクをあらかじめ見積もり、これに見合ったばね定数(反発力)を持つトーションばねを選定する必要があります。
2. 取り付け方向と干渉の確認
トーションばねのアームは、使用する機構や動作に合わせて曲げ加工されます。アームが長すぎたり、角度が合っていなかったりすると、動作不良や取り付け不良の原因になります。
3. スプリングバックの考慮
トーションばねのアームを曲げ加工した際、材料が元の形に戻ろうとするスプリングバックが発生します。これにより、設計通りの角度に仕上がらないことがあります。スプリングバックを見越して、あらかじめ少し多めに曲げておく設計が重要です。
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