製作実績
トーションばね
腕の形状が一段曲げ・フック形状のトーションばね

腕の形状が一段曲げ・フック形状のトーションばねです。材質はSWP-A、線径はφ2.6㎜です。トーションばねは、使う場所や目的によって腕(アーム)の形や向きが変わります。
1. フック部の曲げR(曲げ半径)について
フック形状のように、ばねの先端を曲げて他部品に引っ掛ける構造では、適切な曲げRの設定が重要です。
▼フック部の曲げRは、通常以下のように設定します。
最小曲げR ≧ 線径の1.5~2倍
ばねの材料特性や加工方法にもよりますが、一般的には線径の1.5倍以上を確保すると、応力集中を抑えることができます。
柔軟な材質であっても、線径の1倍未満のRは避ける
小さすぎる曲げRは加工時に材料が割れる原因になるため、設計段階で避けましょう。
また量産時の曲げ精度やばらつきも考慮して、加工しやすく再現性の高いR設計にすることが求められます。
2. ばね定数とは
ばね定数とは、「どれくらいのトルク(回す力)を加えると、どれだけねじれるか」を表す数値です。ばね定数が大きいと、ねじるのに強い力が必要です。逆にばね定数が小さいと、軽い力で大きくねじれます。
ばね定数は、次のような要素によって決まります。
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材質
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線径
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直径
- コイルの巻数
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