製作実績
トーションばね
産業機械部品に使用するトーションばね
産業機械部品に使用するトーションばねです。材質はSUS304-WPB、線径はφ2.0㎜です。
設計のポイント
●ばねに求められるトルク（ねじる力）を計算し、それに合ったばね定数を選ぶ。
●必要以上に強すぎると、取り付ける機構に負担がかかる。
●逆に弱すぎると、期待した動作ができない。
1. 取り付け方法と形状の工夫
トーションばねは使う場所によって腕の形状や向きが変わります。設計する際は、次のようなポイントを考えます。
・取り付ける位置と向きを確認する
どの方向にねじれるのか、どのくらい動かすのかを明確にする。
・腕の長さや角度を適切にする
取り付け後に、腕が邪魔にならず、スムーズに動く形状にする。
・スプリングバックを考慮する
加工時にばねの形が少し戻る（変形する）ので、その影響を予測する。
２. ばね定数について
ばね定数とは、どれくらいの力（トルク）を加えたら、どれくらいねじれるかを示す値です。たとえばばね定数が大きいと、強い力を加えないとねじれません。逆にばね定数が小さいと、少しの力で大きくねじれます。
ばね定数は次の要素で決まります。
- 材質
- 線の太さ
- コイルの直径
- 巻数リスト
