製作実績
押しばね
安定性・傾きを抑制するために使用するつづみ形コイルばね

機械部品として安定性・傾きを抑制するために使用する鼓(つづみ)形コイルばねです。材質はSWC、線径はφ2.0㎜です。後加工処理に三価クロメートを施しています。
鼓形コイルばねについて
鼓形コイルばねは、鼓(つづみ)型の形状をした押しばねで、ばねの安定性に優れた構造として利用されています。通常の円筒形コイルばねとは異なり、中央部または端部に向けて太さが変化しており、形状に応じてさまざまなメリットを持っています。
特徴
1.ガイドしやすい
両端が太いため、ばねの端部でしっかりと支持・案内することができます。ばねが傾きにくく、安定した動作になります。
2.高剛性な端部
両端が太いことで、荷重の受け取り部分が強化され、耐久性が向上します。
3.中央でしなやかにたわむ
中央が細いため、そこがよくたわみ、応力集中を和らげる設計になります。結果として、エネルギー吸収性や耐疲労性が良いです。
4.中央部分の省スペース化
機構上、中央に他部品が通る設計などでは、中央が細い方が便利なこともあります。
鼓形コイルばねは、通常の押しばねと比べて構造的に安定しやすく、荷重に対する耐久性などに優れることから、自動車・精密機器・産業機械など幅広い分野で使われています。