製作実績
押しばね
ピッチ間隔が異なる押しバネ

工具関連に使用している押しばねです。材質はSUS304-WPB、線径はφ0.65㎜です。お客様との共同開発により、摩耗を防ぐためにピッチ間隔が異なる二つのコイルを組み合わせている押しバネです。押しばねは繰り返し使用することで、コイル同士やばねと接触する部品との間に摩擦が発生し、摩耗を引き起こします。ピッチ間隔が異なるばねを組み合わせることで、負荷が集中するのを防ぎます。
加工ポイント
1.ピッチの間隔
ピッチは、ばねの自由高さ、巻き数、線径などによって決まります。ピッチが大きすぎると、コイル径が変化しやすくなり、設計通りの荷重が得られない場合があります。ピッチの狭い部分がクッションのように衝撃を吸収し、ピッチの広い部分がスムーズな動きを助けることで、摩耗を防ぎます。
2.荷重
押しばねの荷重は、ピッチと密接な関係があります。ピッチが小さいほど荷重は大きくなり、ピッチが大きいほど荷重は小さくなります。ピッチが均一でない場合、荷重がばらつきやすくなります。特に高精度な荷重が必要な場合はピッチの均一性に注意が必要です。