製作実績
線加工品
自動車内装部品に使用する線加工品

自動車内装部品に使用する線加工品です。材質はSWP-A(ピアノ線)、線径はφ4.0㎜です。SWP-Aは加工性に優れている鋼材です。マルチフォーミングマシンという複雑な形状を一度に加工できる専用の機械を使用しています。
加工工程のポイント
1.曲げR設定
曲げR(曲げ半径)の設定は製品の強度や形状に影響します。曲げ加工後、材料にはスプリングバック(元の形状に戻ろうとする力)が発生します。スプリングバックが大きいと設計した形状からズレてしまい、他の部品と組み付けられなくなる可能性があります。そのためスプリングバック量を考慮して曲げRを設定する必要があります。曲げ工程におけるツールを自社独自で作製する場合もあります。
2.公差
自動車は振動や温度変化など、様々な環境下で使用されるため、部品に高い精度が求められます。組み付け後の形状と作動も重要な部品です。部品単体の精度だけでなく、組み付けた際の精度も考慮して公差設計を行う必要があります。試作時に寸法のバラつき・部品同士の干渉・量産生産となった場合の影響など含めて公差内で製作可能か判断します。