製作実績
線加工品
自動車部品の性能を最大限に引き出す線加工品

自動車内装部品に使用する線加工品です。材質はSWP-B(ピアノ線)、線径はφ1.6㎜です。マルチフォーミングマシンにて加工しています。20以上の曲げ工程を含む複雑な形状です。
加工工程のポイント
1.曲げR設定
曲げR(曲げ半径)の設定は製品の強度や形状に影響します。曲げ加工後、材料にはスプリングバック(元の形状に戻ろうとする力)が発生します。スプリングバック量を考慮して曲げRを設定する必要があります。スプリングバックの予測と補正は試作と調整を通じて行います。マルチフォーミング加工では、各曲げ角度の精度が製品の品質を大きく左右します。マルチフォーミングマシンの加工速度や送り量などのパラメータを適切に設定する。
2.組付け後の形状
組み付け後の形状と作動も重要な部品です。巻き始めと巻き終わりの開きが大きいほど(部品の長さや幅が大きいほど)精度管理が困難になるため、自社開発の専用ツールや治具にて加工しています。厳しい品質管理体制を確立し、製品の精度を保証します。