製作実績
線加工品
自動車内装部品に使用する線加工品
自動車内装部品に使用した線加工品です。材質はSWC、線径はφ2.3㎜です。ワイヤーなどの線を他の部品にふれないよう固定するためのクランプとして使用します。本部品は、板材から線材に変えることで、軽量化に寄与しました。また製造工程を効率化し、短期間で高品質な製品を作るために、マルチフォーミングという加工方法を採用しています。
この部品は製造始めと製造終わりがズレると次工程で相手部品にうまく組付けられないことがあります。設計段階からスプリングバックを予測し、設計や製造工程に反映させる必要があります。
曲げ工程が多ければ多いほど、形状の誤差が積み重なりやすくなります。そのため公差(許容される誤差の範囲)内でしっかりと管理するために、専用ツールやチャックを使って微調整を行うことが重要です。また量産体制の強化にのために画像センサーを導入し、無人化による生産体制を確立しました。これにより製品品質の安定化と生産効率の向上を図ります。