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2020年09月28日
【第116回】お客様の<困った>を解決する~小ロットへの挑戦~
もう9年ほど前になるのだなあとしみじみ思い出していた、あるお客様との商談。
ものづくりとは全く別業界から、当社に入社し、ばねについて勉強、ものづくり営業についても勉強の日々でした。
一種類のばねをご注文いただいていたお客様から、50枚ほどの図面を送っていただきました。
お取引されていた会社が、急遽ばねを提供することができなくなり、困っている。すべて対応してほしいという依頼でした。
50種類の多品種小ロットの依頼。当時当社では、量産のばねをメインに受注し、製造していました。
ロットが小さいものは、社長決裁がなかなか下りなかった頃です。当時は、コストメリットが出しにくいという判断でした。
経験値の浅い私は、半年ほど自分が営業して、新規営業のハードルの高さを肌で感じていました。
何とかやってみるべきだとプレゼンし、OKをもらいました。図面が古くわかりにくいもの、サンプルと図面が異なっているもの、コストが合わないもの、たくさんの課題がありましたが、お客様にもご協力いただいて、なんとか全てのばねを担当させていただくこととなりました。
この経験は、とても貴重なものでした。図面を見て、わからないことを調べたり、製造担当者と打合せをして、お客様と仕様の確認をしたりしたことで、ばねのことを少しずつ理解できるようになっていったと思います。
今でもそのお客様にお取引をいただいております。
当時、必死にがんばったことが今につながっているのは、うれしいことです。
部品に関して、またものづくりに関して<困った>ことがありましたら、ぜひご相談ください。
「今の形状が最適かどうか、意見を聞きたい」、「取引先の都合で、部品が調達できなくなった」など、お気軽にご連絡ください。当社でできることを提案させていただきます。