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2020年09月11日
【第109回】できる方法を考える、提案する。~ある営業マンと会長のエピソード~
25年以上前のお話です。会長と現在も当社とお取引のある会社の社長N様とのエピソードです。
事務機器関連の営業で、お見積りをいただいた会長。
当時、営業マンとして仕事をされていたNさん(当時20代)に、「高いから、もう少し安くならないか。」と言って、見積書をお返ししたそうです。それを受け取って、検討したNさん。
しかし数日後、会長の希望どおりには出来なかったため、「できませんでした。すみません。」と来社されたのです。
「もう少し待つから、できる方法や別の提案を考えてきなさい。」「できないで商談を終わらせてはいけない。」
と会長は再度お見積りをお返ししたそうです。
その後、会長の希望通りにはならなかったものの、コストダウンに成功した見積書を提出され、お取引開始となりました。
「この経験があったから、今の僕があります。」とNさんは、私にそう教えてくださいました。
営業マンから、会社経営者になった会長。何か感じるものがあって、そのような対応をしたようなのですが(笑)
私よりもずっと前から、当社と当社会長、社長とお付き合いくださっているNさん。
私が入社してから、3年間くらいは、よく愚痴を聞いてもらいました。
「本当によくがんばってますね。」と励ましてもらっていました。優しく支えてくださっていました。
社長も、社長を引き継ぐうえで、いろいろ相談にのってもらっていたようです。
そしてさらに時は流れ、縁もつながって、Nさんの息子さんが当社を担当してくれています。
当社に合わせた提案をいつも心がけてくれています。
20代の頑張っている若者は、悩みも多く、社長や私ができる範囲で、相談にのっています。
不思議なご縁であり、大切にしたいご縁だと思っています。
また、受けたご恩を、感謝の気持ちを次の世代に返すことができるのは、うれしいことだと思っています。