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トランポリン部品に使用する引張バネ(引きばね)の役割や設計のポイントを説明します。

2024年8月19日

トランポリンはゴムタイプとスプリング(バネ)タイプの2種類あります。バネ製のトランポリンには引張バネ(引きばね)が使われています。今回は引張バネが入っているトランポリンの仕組みや特徴について解説します。

トランポリンに使用するバネについて

トランポリンはゴムタイプとスプリングタイプの2つに分かれ、スプリングタイプには引張バネが使われています。近年では自宅でも楽しめるコンパクトなクッション型トランポリンもあります。クッション型トランポリンもトランポリン同様2種類ありますが、スプリングタイプには圧縮バネが内蔵されています。

トランポリンの引張バネの役割

トランポリンの引張バネの役割は弾力と耐久性です。引張バネの特徴である初張力を活かすことで、高い弾力性を得ることができます。つまり引張バネによって跳び心地が変わります。使用する材質や引張バネのフック形状の組み合わせによってトランポリンが長く使える役割も果たします。またバネなので取り付け取り外しが可能になるので壊れたり劣化しても交換できるのも特徴です。

 使用する引張バネの設計のポイントについて

使用する引張バネの設計のポイントは材質選定・初張力・フックの形状の3つになります。

1.材料選定
強度があるピアノ線や既に亜鉛鍍金処理が施されている亜鉛メッキ鋼といった材質を選びましょう。亜鉛メッキ鋼は錆びにくく長持ちするので、耐食性・防錆効果が備わっている材料です。ピアノ線の詳細はこちらのブログをご覧ください。

2.初張力
初張力は線径でも大きく変わる数値です。さらにトランポリンの大きさやバネを取り付ける本数によって引張バネの大きさも異なるため、しっかりと設計してから製作しましょう。

3.フック形状
下記図のように伸縮性のある布生地とトランポリン本体を固定するためにバネが使用されます。この際にフック形状がポイントとなります。取り外し可能なバネはフックの隙間も必要となるため、金具側とトランポリン本体側ではフックの形状が左右形状が異なる場合があります。

栄光技研株式会社では線径1.5㎜〜3.5㎜の引張バネを機械「TF-35」にて製作いたします。当社では試作1個からばねが製作可能です。引張バネのフック形状や初張力でお困りの方はぜひお気軽にお問い合わせフォームにてご相談ください。

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