線ばねや板ばねは自動車・産業機械・家庭用電化製品から玩具まで、身の回りの様々な製品に使われている機能部品です。
生活用品である洗濯ばさみ、洗濯ばさみと同じ働きをしている文房具のクリップ、またフィルムカメラや自転車にも使用されています。使用用途とともに、ばねの特性について詳しく紹介します。

電化製品に使われるばね

板ばねが電化製品の中で最も使用されているのはスイッチです。照明をつけるスイッチや電源を入れるスイッチ、リモコンのボタンなどに薄板ばねが使用されています。
またリモコンのボタンには、パソコンのキーボードと同じくゴムや樹脂のシートの弾性が利用されています。コンセントの種類によりますが、銅製の薄板ばね（下記写真）が使用されており、通電の役割を担っています。

パソコンに使われるばね

パソコンには様々な部分にばねが使われています。ハードディスクドライブ用サスペンションは文字通りハードディスクドライブ（HDD）に使用される板ばねであり、データを読み書きする磁気ヘッドに一定荷重を付加する役割を担っています。
設計での特性最適化・高精度な加工技術が必要です。HDDという特殊な環境下で使用されるサスペンションは、荷重特性・振動特性・電気特性・清浄度など様々な特性が求められます。LANケーブルやUSBケーブルは、薄板ばねを接点とすることによって接続されています。
また、電化製品や電子機器、車載用センサーなどで使用される半導体デバイス（ICパッケージ）や基板などの電気的な導通試験のためにプローブ（探査針）が使われます。このプローブには、髪の毛より細い微細ばねが使われています。

このように私たちが使っている製品には直接目にふれることはなくても、線ばねや板ばねがたくさん使われています。
一言でいうと私たちの生活を支える縁の下の力持ちですね！

栄光技研では金型不要のばねを製造することが可能です。図面を見させていただき、製作しながら一緒に伴走させていただきます。新規のばねを設計したい、既存のばねを改良したい、形状が複雑、材料が特殊、ばね１ヶだけ製作してほしいなどばねに関するお困りごとがあればお気軽にお問い合わせください。

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