旋盤加工は金属やプラスチックなどの材料を回転させながら、固定された刃物で削り出す加工方法です。高精度な加工が可能で、自動車やバイクのエンジン部品やシャフト・ベアリングなど機械部品、精密機器部品に使用されています。今回は旋盤加工の特徴や、精度に使用する丸棒材について説明します。
実際に旋盤加工部品を製造している動画です。この動画では、設備関連部品を製造しています。
目次
旋盤加工とは?
旋盤加工は金属やプラスチックなどの材料を回転させながら、固定された刃物で削り出す加工方法です。回転する材料を「ワーク」、削る刃物を「バイト」と呼びます。イメージとしては、粘土をろくろで回しながら形を作っていくような感じです。
旋盤加工の特徴
旋盤加工の特徴は軸や棒状の部品を正確に製造できます。ミクロン単位の精度で加工できるため、精密機器の部品にも使われています。また金属だけでなく、プラスチックやセラミックスなど幅広い材料を加工できます。NC旋盤と呼ばれる自動制御の旋盤ではプログラムに従って自動で加工が行われるため、短時間で多くの部品を製作することができます。
旋盤の種類
旋盤加工品の精度によって選ぶべき旋盤の種類が変わります。旋盤は大きく分けて3種類あります。
①汎用旋盤
手動で操作する旋盤で刃物の位置や送り速度を調整しながら加工を行います。小規模な加工や試作に適しています。
②NC旋盤 (CNC旋盤)
数値制御によって自動で加工を行う旋盤で生産性が高く、複雑な形状の部品も加工できます。数値制御とはあらかじめ作成されたプログラムに基づいて、機械が自動で動作することです。CNC旋盤はコンピュータを用いて数値制御を行う旋盤を指します。
③複合旋盤
旋盤機能に加えて穴あけやねじ切りなどの機能を備えた旋盤で、一つの機械で様々な加工を行うことができます。
(参照URL:旋盤加工(旋削加工)とは|旋盤加工の加工内容と特徴
旋盤とは? 汎用旋盤とNC旋盤の違いや旋盤を使用した加工方法をご紹介)
栄光技研株式会社では、②のCNC旋盤「QUICK TURN 100MSY」にて旋盤加工品を製造します。設備に関しては設備紹介ページをご覧ください。試作1個から製作可能ですので、精度や納期などでお困りの方はぜひお気軽にお問い合わせフォームでご相談ください!