本文へ移動

もっと知りたい 技術コラム

旋盤加工の代表的な部品や旋盤加工のメリット・デメリットを詳しく解説します。

旋盤加工は金属などの材料を回転させながら、固定された刃物で削り出す加工方法です。旋盤加工でできる部品は形状や用途によって様々なものがあります。今回は旋盤加工の代表的な部品や旋盤加工のメリット・デメリットを詳しく解説し、製品設計にどのように活かすことができるのかを紹介します。

実際にNC旋盤「QUICK TURN 100 MSY」にて部品を製造しています。

旋盤加工の代表的な部品

旋盤加工でできる部品の代表的なものとして以下のものが挙げられます。


・シャフト
モーターやエンジンなどの回転力を伝える役割を果たします。自動車のドライブシャフトや工場機械の軸などに使用します。

・ピン
部品同士を固定したり、位置決めをするための部品です。

・ボルト
ねじ山が切ってあり、ナットと組み合わせて様々なものを固定する部品です。建材や機械部品など、あらゆる製品に使用されています。

・カラー
軸と軸の間に挟み込んで位置を固定したり、ガタつきを防ぐ部品です。
実際に製作したカラーについてはこちら

・ニップル
管同士を接続するための部品です。配管工事などでよく使用されます。
継手部品として使用する旋盤加工部品についてはこちら

旋盤加工のメリット・デメリット

旋盤加工のメリットとデメリットについて解説します。

●メリット
1.高精度な加工:ミクロン単位の精度で加工でき、精密な部品の製造に適しています。
2.生産性:NC旋盤の導入により、複雑な形状の部品も高効率で大量生産できます。
3.柔軟性:設計変更にも柔軟に対応でき、試作品製作から量産まで幅広く対応できます。

旋盤加工のメリットを活かすためには材料の選定や形状の設計、公差設定など注意する必要があります。

●デメリット
1.形状の制限:旋盤加工は主に円筒形や円錐形の部品に適しています。複雑な3D形状の部品にはフライス加工など他の加工方法が適している場合があります。
2.工具の摩耗:切削工具は加工中に摩耗するため、定期的な交換が必要です。

製品設計の段階から旋盤加工の特性を考慮したり、加工方法の組み合わせや工具の適切な選択など検討することでデメリットを対策できます。

栄光技研株式会社ではNC旋盤「QUICK TURN 100MSY」にて旋盤加工品を製造します。お客様のご要望に合わせた部品を製造します。加工条件を見直すことで品質の安定化とコスト削減に貢献します。お困りの方はぜひお気軽にお問い合わせフォームでご相談ください。
お問合せはこちらから

技術コラム 一覧に戻る