冷蔵庫の扉の内側に取り付けられているねじりコイルばね(トーションばね)は回転仕切板と呼ばれている板と冷蔵庫の扉を繋ぐためのばねです。冷蔵庫の扉に使用しているねじりコイルばねの仕組みや特徴について説明します。
実際にねじりコイルばねを製造している動画です。
目次
冷蔵庫の扉について
冷蔵庫のドアの開き方は、右開きまたは左開きの片開き、中央付近から2枚のドアが開く観音開き(フレンチドア)、左右どちらからでも開く両開き(左右開き)タイプがあります。今回は観音開きタイプの冷蔵庫の左の扉についているねじりコイルばねについて説明します。
冷蔵庫の扉のねじりコイルばねの役割
冷蔵庫の扉のねじりコイルばねは、冷蔵庫の左側の扉と回転仕切板を繋いでいる役割をしています。回転仕切板には結露防止ヒーターが内蔵されており、回転仕切板がきちんと機能しなければ扉の開閉ができません。冷蔵庫の左側の扉を開けると回転仕切板は折り畳まれた状態、回転仕切板が開く時は右の扉によってばねが作動し、開いた状態になり扉を閉めることができます。
使用するねじりコイルばねの特徴について
回転仕切板を折り畳んだとき、ねじりコイルばねもねじった方向に戻ろうとする力が発生します。回転仕切板を開いた時、ばねは下の右図のようになります。使用しているねじりコイルばねの線径は1.5㎜から2.0㎜、材質は錆に強いステンレス線を使用します。ばね1個でスムーズに扉の開閉ができるのは、ねじりコイルばねの特徴の1つです。
ねじりコイルばねの設計のポイント
冷蔵庫に使用しているねじりコイルばねは、腕の形状が設計のポイントとなります。腕の破損が原因で仕切回転板が折り畳めず、扉がきちんと閉まらなくなることがあります。ねじりコイルばねの腕の形状の詳細はこちらをご覧ください。また、腕の角度や長さが数ミリ違うだけで組み付けが出来ず、上手く機能しないこともあるので注意しましょう。
栄光技研株式会社では線径1.5㎜~2.0㎜のねじりコイルばねは機械「MX-20 」「RX-20」にて製作いたします。
当社では試作1個からばねが製作可能です。ぜひお気軽にお問い合わせフォームでご相談ください。