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ゲートロックハンドルのような組み立て部品を生産するときに気を付けるポイントは公差?!

組立部品を生産する時に気を付けるポイントをゲートロックハンドルを例に解説します。

組立部品はばねや金属加工といった複数の部品を組立や溶接作業によって完成する部品です。今回は組立部品であるゲートロックハンドルについてや組立部品を生産する上で気を付けるポイントについて説明します。

 組立部品とは

組立部品は複合部品のうちの1つになります。別名ユニット部品・アッセンブリとも呼ばれています。組立部品は、色々な部品を組み合わせて作る一つの製品のことです。例えば、ネジやバネ、金属の板などを組み合わせて、カシメ・圧入・インサート・溶接・組み立てなどをおこない、一つの機械部品を作ります。組立作業は手作業、全自動やロボットと人による半自動組み立てなどがあります。

 組立部品であるゲートロックハンドルについて

組立部品の例を挙げると、自動車部品であるゲートロックハンドルは組立部品になります。ゲートロックハンドルは主に軽トラックの荷台の扉を閉めるロックレバーです。ゲートロックハンドルは鍍金や塗装された線加工品(ばね)・金属加工品・プレス加工部品を組み立て、かしめや溶接をして完成する組立部品です。なかでも金型が不要な部品は形状上、設計が最後になることが多いです。理由は構成するすべての部品の精度を確認した上で微調整が行いやすいからです。

ゲートロックハンドルを製造する上で気をつけるポイント

ゲートロックハンドルは、自動車に使われる部品なので、精度がとても重要です。そのため大きく分けて2点製造する上で気を付けるポイントがあります。

●公差
部品のサイズや穴の大きさなどを、決められた範囲内に収める必要があります。部品の数が多くなると、組み立てたときに誤差が大きくなり、うまく機能しなくなることがあります。
●リードタイム
部品の調達から組み立て、完成までにどれくらい時間がかかるか、特に自動車部品は高い精度が求められるため、調整に時間がかかることがある。

組立部品の累積した公差を防ぐには

ゲートロックハンドルをはじめ、組立部品の累積公差を防ぐには各部品の許容範囲が重要となります。どこまでが許される水準なのか、あらかじめ決めておく必要があります。特に組立部品は生産現場の設計段階からのサポートが求められます。なかでもばねは設計が最後になりやすい部品なので、なかなか仕様が決まらないといったことも起こり得ます。そのため許容できる公差を考慮する必要があります。

栄光技研株式会社では、ばね製造のほかに金属加工、丸棒ベンダー曲げ加工や組立作業も行っております。各製造のノウハウもあるので、公差や組立部品の調達でお困りの方は、ぜひお気軽にお問い合わせフォームもしくはお電話でご相談ください。

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