組立部品はばねや金属加工といった複数の部品を組立や溶接作業によって完成する部品です。今回は組立部品であるゲートロックハンドルについてや組立部品を生産する上で気を付けるポイントについて説明します。
目次
組立部品とは
組立部品は複合部品のうちの1つになります。別名ユニット部品・アッセンブリとも呼ばれています。材料が異なる製品や複数の部品をカシメ・圧入・インサート・溶接・組み立てなどをおこない組み合わせて、ひとつの製品とします。組立作業は手作業、全自動やロボットと人による半自動組み立てなどがあります。
組立部品であるゲートロックハンドルについて
組立部品の例を挙げると、自動車部品であるゲートロックハンドルは組立部品になります。ゲートロックハンドルは主に軽トラックの荷台の扉を閉めるロックレバーです。ゲートロックハンドルは鍍金や塗装された線材曲げ加工品(ばね)・金属加工品・プレス加工部品を組み立て、かしめや溶接をして完成する組立部品です。なかでも金型が不要な部品は形状上設計が最後になることが多いです。理由は構成するすべての部品の精度を確認した上で微調整が行いやすいからです。
ゲートロックハンドルを製造する上で気をつけるポイント
ゲートロックハンドルを製造する上で気を付けるポイントは公差とリードタイムです。自動車に使用する部品なので、組み立てる部品同士のサイズや穴の大きさなどを細かく調整する必要があります。部品点数が多くなればなるほど、組立後の精度を出すことが難しくなります。部品1点1点は公差内に入っていても、組み立てを行うと公差が累積し影響を受け、完成した製品がうまく機能しない場合もあります。
組立部品の累積した公差を防ぐには
ゲートロックハンドルをはじめ、組立部品の累積公差を防ぐには各部品の許容範囲が重要となります。どこまでが許される水準なのか、あらかじめ決めておく必要があります。特に組立部品は生産現場の設計段階からのサポートが求められます。なかでもばねは設計が最後になりやすい部品なので、なかなか仕様が決まらないといったことも起こり得ます。そのため許容できる公差を考慮する必要があります。
栄光技研株式会社では、ばね製造のほかに金属加工、鉄線曲げ加工や組立作業も行っております。各製造のノウハウもあるので、公差や組立部品の調達でお困りの方は、ぜひお気軽にお問い合わせフォームもしくはお電話でご相談ください。