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旋盤加工の効率と精度を向上するには?快削材のメリットや代表的な材料の特徴について説明します。

旋盤加工に使用する快削材とは、通常の材料よりも加工がしやすいように作られた材料のことです。今回は快削材のメリットや代表的な材料の特徴について説明します。

快削材のメリット

快作材のメリットは主に3つあります。

・加工時間の短縮: 快削材は削りやすいため、加工時間を短縮できます。
・工具の寿命向上: 削る際の抵抗が少ないため、工具の摩耗を抑え、寿命を延ばせます。また工具交換の頻度が減り、コスト削減につながります。
・加工精度の向上: 切りくずが細かく、加工面が綺麗に仕上がるため、精度が向上します。

快削材の種類について

快削材の種類について代表的な材料を3種類紹介します。

1.快削鋼
鋼(鉄)に硫黄(S)や鉛(Pb)などの元素を添加することで、切削性を向上させた鋼材です。
●特徴
・通常の鋼に比べて削りやすい
・切りくずが細かく、加工面が綺麗に仕上がる
●用途:自動車部品、機械部品、ボルト、ナットなど
●代表的な鋼種:SUM24L,SUM23L
SUM24を使用した旋盤加工品はこちらをご覧ください

2.アルミニウム合金
アルミニウムに銅(Cu)やマグネシウム(Mg)などの元素を添加することで、強度や加工性を向上させた材料です。
●特徴
・軽量で加工しやすい
・耐食性に優れている
●用途:自動車部品、航空機部品、電子機器部品、建材など
●代表的な合金:A2011,A5056,A6063

3.銅合金
銅に亜鉛(Zn)や鉛(Pb)などの元素を添加することで、強度や加工性を向上させた材料です。
●特徴
・電気伝導性や熱伝導性が高い
・耐食性に優れている
●用途:電気部品、電子機器部品、配管部品など
●代表的な合金:C3602,C3604(快削黄銅)

「何を作るか」「どう作るか」「いくらかかるか、環境に良いか」の3つをバランス良く考えて、最適な快削材を選びましょう。

栄光技研株式会社では、CNC旋盤「QUICK TURN 100MSY」にて旋盤加工品を製造します。材料選定や加工条件などでお困りの方はぜひお気軽にお問い合わせフォームでご相談ください。
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