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除雪機のクラッチレバーに使用するねじりコイルばねの仕組みやポイントについて解説します!

2024年8月19日

除雪機は約800個から3000個の部品からできていると言われています。除雪機にもばねが使われています。今回は、除雪機のどこにばねが使われているのか図とともにねじりコイルばねの仕組みやポイントについて解説します。

実際にねじりコイルばねを製造している動画です。

除雪機にあるばね

除雪機は小型のローダー式や、新潟県を含む北陸地方や北海道など、豪雪地帯に適したロータリー式といった種類があり、バッテリー充電式の電動タイプや、自走式の大型タイプなども販売されています。ばねはレバーやシューターなどに使われています。

(引用URL:【2023年】おすすめ除雪機16選!人気メーカー別の特徴や選び方 | UMM 農業とつながる情報メディア

除雪機にある走行クラッチレバー

除雪機のレバーは「走行クラッチ」(握ると除雪機が走行する)と「除雪クラッチ」(雪を投雪する)があります。主にクラッチの部分にねじりコイルばねが使用されています。メーカーにもよりますが、走行クラッチレバーは握ると除雪機が走行し、離すと停止します。ただし走行クラッチレバーはハイブリッド式はボタンでの操作になっていたり、手押しする除雪機には無い機械もありますので、ご注意ください。

走行クラッチレバーにあるねじりコイルばねの仕組み

走行クラッチレバーに使用するねじりコイルばねはピアノ線かつ鍍金処理が施されており、線径は1.5〜3.0㎜までのものが多いです。鍍金処理を行う理由は、錆防止と見える位置にばねを組み付けるため、外観を綺麗に保つためです。走行クラッチレバーのねじりコイルばねの仕組みはハンドルの裏側に組み込まれています。ボルトとナットによりばねが固定されます。
レバーを握るとばねが内側へと負荷がかかり機械が走行し、レバーを離すとばねが元の位置に戻り、機械が停止する仕組みになります。

ねじりコイルばねのポイントは?

除雪機の走行クラッチレバーに使用するねじりコイルばねは、腕の形状が重要なポイントです。ねじりコイルばねの腕の形状はフック形状が多いです。理由は部品同士を取り付けやすくするためです。
ばねの角度や長さが少し変わるだけで引っ掛かりが悪かったり、走行クラッチレバーが元の位置に戻らなくなることがあります。ねじりコイルばねは荷重や腕の形状・長さが調整しやすいため、設計の自由度が高く一番最後に設計される部品の1つです。ねじりコイルばねの設計の注意点についてはこちらをご覧ください。

栄光技研株式会社では農業機械に使用するばねを製造しています。除雪機に使用するねじりコイルばねと設計が似ている点もあるのでノウハウもあります。ねじりコイルばねの腕の形状や長さでお困りの方はぜひお気軽にお問い合わせフォームでご相談ください。

(参考文献:ばね 入門 日本ばね学会 日刊工業新聞

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